PREMIUM GOLF COUSE
アメリカ・ノースカロライナ
パインハーストリゾート
PINEHURST RESORT
Photo by Gary Kobayashi
Text by Ikuo Oyama

パインハーストリゾートのNO2コース
米国・南東部のノースカロライナ州に1895年にオープンしたのがパインハースト。
最初は温暖な地を生かしたリゾート地として建設が始まったが、その後、世界的に
知られるコース設計家、リース・ジョーンズ、トム・ファジオ、エリン・メープル、
巨匠・ドナルド・ロスらの手により、現在は8コース・144ホールを持つ世界有数の
一大ゴルフリゾートとして知られる。
その意味で現在でも、このパインハーストはゴルフだけでなくテニス、スパ(温泉)、
レストラン、結婚式場など地域を中心に世界中から多くの人々が集まる憩いの場
として、正式名称は「パインハースト リゾート」になっている。
ゴルフに関してはこれまで「全米オープン」「全米プロ」の4大メジャーを筆頭に
プロ、アマの多くのメジャー大会が開催されている。その中でも特に印象深いのが
1999年に開催された「全米オープン」だ。
この時優勝したのがペイン・スチュアート。ニッカボッカー姿の伊達男として人気が
高かったペインは、これを最後に不慮の航空機事故でこの世を去ってしまった。
ではNO1からNO8まであるコースを簡単に紹介しよう。
NO1
今や世界的に有名な「パインハースト リゾート」の歴史がこのコース誕生から
始まった。1898年、Dr.レロイ・クルバーが最初の9ホールを設計、その後、
ジョン・ダンが残り9ホールを設計する。最終的にはドナルド・ロスが18ホールの
コース改造を手掛けることになるが、この時の設計改造でロスは以後、世界的に有名な
コース設計家として知られることになった。
現在ではコース規模が全長6,093ヤード・パー70は狭い印象だが、
ボールが飛ばない当時としては長かったようだ。
さらに現在でもこのコースは十分に通用する。それはゴルフコースは距離ではなく、
ホール攻略とクラブを駆使してのコントロールに妙義と楽しさがあることを
証明しているからだ。
NO2
現在では世界に400か所ものコース設計を手掛けている巨匠ドナルド・ロスだが、
その代表傑作であり、また彼を世界的に有名にしたコースがこのパインハーストNO2
コースだ。全部で8コースあるパインハーストだが、今や、パインハーストと言えば
その代名詞となるのがこのNO2コースであり、世界中のゴルファーが一度はラウンド
したいコースにあげられる戦略性に富んだゴルフコースだ。
NO3
1910年にドナルド・ロスが設計したコース。その特徴はグリーンの芝にあり、
「ペンG-2ベント」という種類の芝をグリーンに採用。これまでにないスムースな
転がり、エキサイティングなパットができると評判になった。
USオープン、マスターズ勝者のベン・クレンショウも当時、1970年代の中で
最高のコースと称賛したほど。
NO4
これまではロス設計によるコースが有名だったパインハーストに新たな歴史が
加わった。それが2000年、やはり世界的に有名なコース設計家、トム・ファジオの
手によるコース、それがこのNO4コースの誕生だ。
2008年にはUSアマチュア選手権が開催されたが、コース内に点在する140もの
ポットバンカー、13、14番にまたがる池絡みのホールなど、その戦略性の高さは
折り紙つきだ。
NO5
1961年、ロスの設計理論を継承しつつ、新たなコンセプトでオープンしたのが
NO5コース。設計はエリス・メープル。その特徴は現在のパインハースト8コースの
中で最もウォーターハザードを多用したことだ。以後、コース設計に池やクリークを
ハザードとして採用する先駆けになったともいわれる。
また、アップヒル・ダウンヒル、右から左(その反対)、長いパー4、短いパー4と
各ホールがバラエティに富んでいるのもこのコースの特徴だ。
NO6
リース・ジョーンズとトム・ファジオが1979年設計したのがNO6コース。
2005年にバンカーのほかよりスリリングなパットができるグリーンなどチャンピオン
コースとして大改造され現在に至る。
特にバック9ホールは他のパインハーストのコースと比較して最も難しいといわれる。
ファジオ自身も最も好きなコースという。
NO7
1986年、リース・ジョーンズが設計したのがこのNO7コース。メインのクラブ
ハウスから1マイル(約1.6キロ)離れたところに立地しているが、今や、世界的に
有名なNO2コースに匹敵するほどの人気がある。その理由はゴルファーに多大な
挑戦意欲を掻き立てるという戦略性の高さとゴルフの醍醐味が満喫できるコース
デザインだ。
NO8
1996年、トム・ファジオが設計しオープンしたのがこのNO8コース。NO7同様、
メインのクラブハウスから約2マイルと離れた立地だが、グリーンやグリーン回りの
難易度の高さ、各ホールの戦略性の高さに定評があり、これまでUSクラブプロ選手権
が97、98年に開催されるなど、上級者受けするコース。
Gary Kobayashi ゲーリー小林の名で知られる日本を代表する
プロゴルフトーナメントカメラマン。日本国内はもとより世界4大メジャーなど
数多くのプロゴルフトーナメントを取材。国内外のトッププロとも親交が厚く、
中でもタイガー・ウッズに最も信頼されているカメラマン。これまでの
収録枚数は20万枚以上。
Date:2011.02.28 Category:アート, コラム, プレイ