ジャンボ尾崎、114勝に向けての飽くなき戦い!
この度の『ジャンボ尾崎将司プロ特集』の中でも目玉となるのが今回掲載する愛用クラブの特集です。特にジャンボ尾崎プロが大事に保管する歴代の愛用クラブは、ほとんどが刻印付きで、実際にジャンボ尾崎プロが数々のトーナメントで使用したモデルとして、これまでは門外不出でした。
ゴルフ10大ニュース その5
文:武藤 一彦
「だからゴルフはおもしろい2010」と題したテレビ東京の
ゴルフ特別番組の収録を済ませてきた。プロゴルファーの宮本勝昌、
タケ小山、内藤雄士さんに週刊ゴルフ誌の山田章博さん、
テレ東アナウンサーの小島秀公さんらと、2009年の
日本プロゴルフツアーを振り返り、2010年シーズンを占った。
司会進行はゴルフ通のタレント関根勤さん。にぎやかなトーク番組
となったはずだ。
3時間にも及ぶ収録では隠れたエピソードが次々に披露され興味深く、
プロの技術や心理面の解明などは出演していることも忘れ、つい、
メモをとりたくなった。新聞記者だった癖は抜け切らない。
石川遼が15歳の時に優勝した「マンシングウェアKSBカップ」で、
最終ホールをバーディならプレーオフに持ち込めたところパーに終わり、
アマに優勝を許した宮本プロが
「パー5なのでバーディをとれなかったのはプロとしては情けない。
遼君を今のように調子づかせた僕ですが、今は隠れファンです」と言ったり、
プロのコーチとして知られる内藤プロが「タイガーのすごさはパッティング
のすごさだ。5,6メートルを絶対といっていいほどはずさないし、
ショットでも狙ってその5,6メートルにつけるように打っている
としか思えない」といった見解はさすがだと思った。

今回のテーマはその番組の最後に今年の日本3ツアー(シニアも含めた)
の賞金王,女王をそれぞれが出し合ったことについて書いている。
わたくしの予想は池田勇太、諸見里しのぶ、尾崎健夫に投票したことを
明かそう。他の出演者についての結果もお知らせしたいが、勝手に"暴露"
しては視聴者の興味もそがれるしマナー、倫理に反するので控える。
海外ツアー出場が多くなる石川と横峯
日程や体調管理で賞金王は難しい!
こんなわたくし事を書いているのにはワケがある。収録から2日後の
20日、横峯さくらが今年のスケジュールを公表した。賞金女王の
今シーズンの動き。それはゴルフ界では注目に値するニュースだ。

ようやく調整がついて新聞発表によると横峯は、世界4メジャー
すべてに出場、さらにその前の競技、たとえば全英オープン前の、
昨年、宮里藍が優勝した欧米ツアー共催のビッグマネー大会
「エビアンレディスマスターズ」にも出場することになるようだ。
「なーんだ、そんなことわかっていたことだ」といわれそうだが、
ご存じのように09年、横峯は日本で34戦中、33戦に出場した。
海外には4月のメジャー「クラフトナビスコ」1戦だけと"国内おたく"
を押し通した。だから女王の座は世界を捨てた結実、結果だったのだ。
「日本は黄金ツアー、これほど充実した素晴らしい環境を棄て、
だれもが海外、海外と出かけることが理解できません。
私は日本で頑張ります」と"女王宣言"したのが09年のさくら陣営だった。
今シーズン、4メジャーに出れば当然日本の試合は減る。これで
おわかりいただけるだろう。スポンサーやテレビ局、新聞雑誌の動き、
メーカーなど契約各社、その関連企業や関係者、すべての動きが変わって
くる。石川遼の動きがちくいちニュースになるのも同じ理由だ。
さてテレビ番組に話を戻すと今年の賞金王争いの予想である。私が
横峯を女王候補に挙げなかったのは海外が多くなるというのが第1の理由。
日本の試合数が減れば当然獲得賞金の目減り、内外の往復による疲労度、
コンデショニングを考慮すれば押せない要因となる。
番組の予想では、そういうことも予測して女子部門では諸見里を推した。
その時点、諸見里は「全米女子オープンを狙う」と一点集中していた。
今年惜しいところで逆転された女王の座への執着心は、強く国内へ向けられる
だろう。試合数が増えれば10年は取れるとみた。

同じ理由で男子は石川遼を、涙をのんで外した。遼も10年は
内外の往復でコンデションの作り方に苦労がある。男子は女子と違い
海外メジャーの賞金が加算されるため一発当てれば、あっさり2年連続
の快挙となろうが、賞金王レースを勝ち抜けるかとなると海外を
目まぐるしく動かなければならない今年は厳しいだろう。マイナス面と
リスクは大きいと見て外さざるをえなかった。
放送は1月31日、日曜の午後4時から5時15分。
なお、今回の原稿は連載中の「10大ニュース」のその5と
受けとってもらいたい。
写真はGDOより
◇武藤 一彦(むとう かずひこ) ゴルフジャーナリスト
評論家。報知新聞社運動部、編集委員、専属評論家を経て現職。
トーナメントのテレビ解説、コラムなど幅広く活躍。日本プロゴルフ協会
(JPGA)理事、日本ゴルフトーナメント振興協会メディア委員会委員、
世界ゴルフ殿堂選考委員。1939年11月、東京生まれ。
Date:2010.01.21 Category:コラム