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夢から現実へ!

藤田寛之が“マスターズ挑戦表明会見”

文・写真:大山 郁夫

 

地道に実績を積み上げた結果

やっと手が届いたマスターズ

4月7日(木)から開催される今季の4大メジャー初戦、ゴルフの祭典
「マスターズ」に招待された藤田寛之が、1月13日(木)、ヤマハホール
(中央区銀座)でマスターズ挑戦の表明記者会見を行い、その意気込みを
語った。

昨年は1億5,000万円以上の賞金を獲得し国内賞金ランキング2位、
「つるやオープンゴルフ」、ツアー最終戦の国内メジャー「日本シリーズ」も
制して、年間MVPを獲得するなど自己キャリアベストのシーズンを送った
藤田に、待望の「マスターズ招待状」が届いたのは昨年末だった。
「クリスマスまでに届かなければ年明けと言われていたので」
外出中だった藤田はその到着を夫人から知らせを受けたという。

ゴルフを本格的に始めたのが15歳の時。それ以来、毎年早起きしてテレビで
見続けてきた「夢のマスターズ」。その中で一番印象に残っているのは、高校
2年生の86年に、帝王ジャック・ニクラス(米国)が最年長優勝を記録した
時のことだという。
「最後までテレビを見ていて学校に遅刻した」というほどの、その憧れの晴れ
舞台に今年、41歳にして初めて立つことになった。

ツアープロになって活躍しているとはいえ、これまでの藤田にとって「マスターズ」
は“夢のまた夢”であり、本当に無縁の舞台と思っていたという。
それが一昨年、昨年と地道に実績を重ねてきた結果、昨年末の最終世界ランキング
で48位まで上り詰めた。
「日本シリーズ」で勝てば世界ランキング50位以内に入れると聞いていた、
その最終戦で初勝利。自力で夢の招待状を手繰り寄せたものの、現実にその
招待状を前にすると「招待状があるのは複雑な心境。うれしい反面、これで
いいのかなという感じ」と謙虚な藤田らしい戸惑いも見せた。

憧れ続けたマスターズの招待状を手に、戸惑いながらも意気込みを語る藤田寛之プロ

夢の舞台マスターズで

どんなドラマが待ち受けるのか?

「マスターズというブランドは自分にとっては非常に大きい。実現できるのは
全米オープンまでと思っていた」という藤田。
「世界の壁はここ数年、実際にプレーして感じている。マスターズとて基本的
にはフィールドは一緒でコースが違うだけ。マスターズだからと自分を見失うこと
なくプレーしたい」という。
ドローボール有利と言われるオーガスタナショナルGCの攻略法については、
「意識せず一貫して自分の持ち球のフェードで攻める。とは言っても、1月8日
からのトレーニングでボールを打ち始めているが、自然にドローボールを打つ
アドレスになってしまっている自分に驚いている」と周囲を笑わせた。
さらに「とにかく初めての出場なので自分はルーキー。その大舞台であがること
なくこれまでの藤田寛之のすべてをぶつけ、日本のゴルフを世界にアピール
したい」と気負うことなく、力強くその抱負を語った。

マスターズまでは2月「WGCアクセンチュア・世界マッチプレー」、3月「ホンダ
クラシック」「WGCキャデラック選手権」に出場後、一時帰国、“チームセリザワ”
との合同合宿後、渡米する予定だという。
なお、今年のマスターズには石川遼、池田勇太、藤田寛之と昨年の10月、「アジアパシフィックアマチュア選手権」の勝利で日本人アマチュアとして初めて出場できる松山秀樹の4名が出場するが、ショートゲーム、特にパッティングの上手い藤田だけにその活躍が大いに期待できる。

Date:2011.01.14 Category:コラム, ゴルファー, リポート