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文:武藤 一彦

 

実力ある若手が順調に成長!

 

女子ツアーの新人ナンバーワンの座に藤本麻子が座った。
LPGA新人戦「加賀電子カップ」は12月10,11日の両日、
千葉・グレートアイランドコース(6619ヤード、パー72)
で今シーズンプロ入りした22人によって36ホールストローク
プレーで争われた。

第1日ただ一人アンダーパーで独走した藤本が
雨の最終日を75、通算イーブンパーで2位に4打差で圧勝した。
期待のホープの順調な成長だ。

今年の日本女子アマ選手権でメダリスト優勝のパワーは
ほんものだ。直後、プロテストに合格した。2010年は
いよいよ内外のトーナメントで活躍する。

1990年5月生まれの19歳、2006年から4年連続でナショナル
チームのメンバーとして日の丸を背負った。宮里藍,横峯さくら、
諸見里しのぶらの背を見て育った。原江里菜、有村智恵は合宿や
海外試合を一緒に戦った仲だ。米ツアーでいち早くシードを決めた
宮里美香とは同年令。今オフの合宿は美香と一緒にアメリカで行う
という。

岡山の中学生時代から頭角を現し全国中学校選手権優勝、高校1年
では大人に交じって中国女子アマに勝った。岡山県作陽高出身。
08年春の全国高校選手権優勝などタイトルは13。プロツアーの
オープンチャンピオンシップのローアマ獲得は14。中でも08年
のマンシングウェアレディス東海クラシック5位、09年フジサンケイ
レディス10位は堂々とプロに交じっての優勝争い。

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今年プロ入りした22人で争われた加賀電子カップ

 

パワーに強い精神力を併せ持つ期待のホープ

パワーヒッター。ドライバーの飛距離は250ヤード。日本アマ
選手権では36ホールのクオリファイラウンドをトップ通過、
マッチプレー4戦を危なげなく勝ち上がった。決勝戦は同じ
作陽高の先輩、東香里(同志社大)と36ホールの長丁場の戦い
を8エンド6の大差で下した。

課題のショートアイアン、グリーン周りのアプローチに
隙がなくなりゴルフがしたたかになった。日本女子アマの
翌週には韓国に飛び、韓国女子アマ選手権に勝っている。
プロに不可欠な貪欲さ、強い精神力をもっているのが最大
の武器。

「新人戦に勝てたことは本当にうれしい。できるだけ早く
米ツアーに出たい。目標は高く持っていきます」と常に
前向きだ。アマ時代に戦った台湾のヤーニー・チェンはひと足
早くプロ入りすると、08年の全米女子プロ選手権で優勝した。
「もうびっくりして、08年暮れにはパームスプリングス
(米カリフォルニア州)まで押しかけました」一緒に合宿をし、
そこで見たメジャーチャンピオンの練習は「高低を打ち分ける
ハイレベルの練習、トレーニングに取り組む姿勢の厳しさに目を
開かされた」という。

オフはヤーニーとのキャンプ、そして宮里美香との合宿。
盛りだくさんのメニューからどんな料理が出来上がるのか
期待したい。

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藤本 麻子(ふじもと あさこ)

 

◇武藤 一彦(むとう かずひこ) 
ゴルフジャーナリスト 評論家。報知新聞社運動部、編集委員、
専属評論家を経て現職。トーナメントのテレビ解説、コラムなど
幅広く活躍。日本プロゴルフ協会(JPGA)理事、日本ゴルフ
トーナメント振興協会メディア委員会委員、世界ゴルフ殿堂選考
委員。1939年11月、東京生まれ。

Date:2009.12.12 Category:リポート