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文:大山 郁夫
写真:ゲーリー小林

 ペブルビーチGLでの3回目の「USオープン」開催となったのは
トム・ワトソンとジャック・二クラスが死闘を演じた10年後の1992年でした。

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ペブルビーチGL名物ホールのひとつ、7番ホール・106ヤード・パー3
一たび海からの強風が吹けば使用クラブはロングアイアンになる

数々のドラマを演出するのが"ペブルビーチの風"

 ペブルビーチGLでの3回目の「USオープン」開催となったのは
トム・ワトソンとジャック・二クラスが死闘を演じた10年後の
1992年でした。

 この時も多くのドラマが演じられます。中でも優勝したトム・カイトの
7番ホールでのものが最高にドラマチックでした。最終日、カイトが
この7番ホールグリーン脇の深いラフにいた頃、この時点で首位に立って
いたのは、すでにホールアウトしていた英国のコリン・モンゴメリーでした。

 この時、このホールには秒速17メートルもの強い海風が吹いていました。
カイトの家族が固唾を呑んで見守る中、ロフト角60度のロブ・ウェッジを
選択、ショットされたボールは、強風をものともせずカップに吸い寄せられる
ように、劇的に直接カップの中に消えました。

 このシーンはまるで、10年前の最終日、17番・パー3ホールでの
トム・ワトソンのショットの再現のようでした。なお結果的に2位の
ジェフ・スルーマンに2打差、通算3アンダーの285で勝利を遂げた
トム・カイトは、これが自身初めてのメジャー優勝でした。
(To be continued )

◇小林 滋(こばやし しげる)
 ゲーリー・小林の名で知られる日本を代表するプロゴルフトーナメント
カメラマン。日本国内はもとより世界4大メジャーなど数多くのプロゴルフ
トーナメントを取材。国内外のトッププロとも親交が厚く、中でも
タイガー・ウッズに最も信頼されているカメラマン。これまでの収録枚数は
20万枚以上。

Date:2010.04.14 Category:コラム