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武藤一彦のUSPGAツアーリポート

文:武藤一彦

米国シニアのチャンピオンズツアーが面白い!
開幕から4戦を終えたばかりというのにシニアルーキー、
フレッド・カプルス(米)が早くも2勝目をあげた。

今季初参戦のシニアツアーで3戦2勝と快進撃のフレッド・カプルス

 1959年10月3日生まれの50歳。
 シーズンの開けるのを待ちかねたようにデビューするとあっという間に
3戦で2勝、残る一回も2位。史上まれにみる快進撃を開始しはじめた。

 米シニアのチャンピオンズツアーはハワイの「三菱エレクトリック選手権」
で開幕。カプルスはトム・ワトソンとデッドヒートを繰り広げ2位の
好スタートをきると、続く「ジ・エースグループクラシック」では
最終日に8アンダーの64、通算18アンダーで早くも初優勝を飾った。

 3戦目は休養に充てスキップして迎えた3月第1週の、カリフォルニア州
ニューポートビーチで行なわれた「東芝クラシック」では、2日目に64の
ベストスコアをマークしトップに立つと今度は堂々の逃げ切りで2連勝を
達成した。

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元々飛ばし屋で知られるカプルスにはシニアツアーのコースは短すぎる?のか

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今回の開催コースのコースセッティングは約6,400ヤード
50歳の飛ばし屋"フレディ"ならセカンドはショートアイアンで大丈夫

 これまでの3戦、9ラウンドすべて60台のスコア。最も悪いスコアが
「エースグループ」第1日の68というから驚きだ。ベストスコアは64だが、
3試合のうち必ず1日はマークした。通算アンダーはもっとすごい。

 「三菱」は21アンダー、「エースグループ」は17アンダー、そして
「東芝」は18アンダー。3大会の平均アンダーは18.6アンダー。
まさに驚異のロースコアだ。

 「体調がいい、パットもいい。ドライバーはいつも通りだ。ラフに入るが
グリーンを外すことはめったにない。ショートアイアンで打つことが多いからね」

 
 「東芝」の最終日、インコースでは6ホールで「3」のスコアが並んで
ちょっとした話題となった。15番のパー5でイーグルの3、16番パー4で
バーディの3、17番パー3はただのパーの3。そう数え挙げると3が6回。
多くのアマはグリーンだけで3を重ねて唖然とすることは多くても、
スコアの3はめったにないとギャラリーは驚くばかり。「フレッドの
スコアカードには3しかない」といったとか。

 しかし、それを受けるようにカプルス。「だってセカンドは9アイアン
よりも長いクラブを使ってないから」と事もなげに言ってのけた、
とまたみんなビックリ。

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曲がらないドライバーショットが定評なカプルスだけに
少しのラフならいとも簡単にナイスリカバリー。それが好スコアの秘訣か

 ワシントン州シアトル生まれ。大学は名門ヒューストン大。
ついたニックネームは「BUNBUN」(ブンブン)。アメリカのファンは
そのショットの歯切れの良さと飛距離に感嘆し「ブンブーン!」と叫ぶ。
それを見た日本人はブンブン丸。誰がつけたか日本的ないいあだ名だ。

 マスターズに優勝した1992年には自己最高の3勝をあげ世界ランキング
でもトップに立ち、その年の賞金王を獲得。以来、"フレディ"の愛称で
国民的な人気プレーヤーになった。

 伝説をそのままシニアツアーに持ち込んだルーキーから今後も目が離せない。

写真はPGA TOURより

◇武藤 一彦(むとう かずひこ) ゴルフジャーナリスト 評論家。
報知新聞社運動部、編集委員、専属評論家を経て現職。トーナメントの
テレビ解説、コラムなど幅広く活躍。日本プロゴルフ協会(JPGA)理事、
日本ゴルフトーナメント振興協会メディア委員会委員、世界ゴルフ殿堂
選考委員。1939年11月、東京生まれ。

Date:2010.03.12 Category:リポート