“帝王”ジャック・ニクラスが彼の故郷であるオハイオ州コロンバス郊外に造ったコースがミュアフィールド・ビレッジGC。現在は世界の名コースのひとつとして知られるそのコースとは・・・・
PREMIUM GOLF
鬼才・ピート・ダイが手掛けたスタジアムコース
文:大山 郁夫
写真:小林 滋

Text by Ikuo Oyama
Photo by Gary Kobayashi

名物ホールの17番・パー3。この浮島グリーンのデザインは世界的に注目され、後に多くのコースで採用された。
THE PLAYERS Stadium Course at TPC Sawgrass (Florida USA)
TPC ソーグラス・スタジアム・コース
Course Hisitory
TPCとはTournament Players Clubの略です。これは米国PGAツアーが
そのツアー競技を開催する目的で建設しているゴルフコースで、
実際にPGAツアーが管理・運営しています。
その中でも第5のメジャー競技と言われる「ザ・プレーヤーズ選手権」が毎年、
このTPC ソーグラス・スタジアム・コースで開催されています。
一般的には「ソーグラス・スタジアム・コース」または「TPCソーグラス」として
親しまれていますが、正式には上記の通りの長い名前が付いたコースです。
コースデザインは“鬼才”として世界的に知られるピート・ダイが担当しました。
フロリダ地方の平坦な地形を巧みに活かし、その中にハザードとしての池を
随所に絡めた戦略性に富んだコースです。
中でも17番パー3は池の中にグリーンがある“アイランドグリーン”として
世界的に有名なホールで、その後、このデザインは世界中の新設コースに
採用されるようになります。

第5のメジャーとも言われる「ザ・プレーヤーズ選手権」が毎年開催されるなど戦略性に富んだコースとして知られる。
Sawgrassとはその名のごとく、各ホールのラフ地帯に群生する
幅1センチくらいのノコギリの歯のような鋭い葉を持つ草のことです。
グリーンやホールを外すとこの草の餌食になり、思わぬミスを誘発させます。
さらに各グリーンは周りが小高い丘で囲まれており、トーナメント期間中は
多くのギャラリーで埋め尽くされ、自然の一大ギャラリースタンド(スタジアム)
となりますが、これも鬼才ならではの設計コンセプトとして有名です。
◇小林 滋(こばやし しげる)
ゲーリー・小林の名で知られる日本を代表するプロゴルフトーナメントカメラマン。
日本国内はもとより世界4大メジャーなど数多くのプロゴルフトーナメントを取材。
国内外のトッププロとも親交が厚く、中でもタイガー・ウッズに最も信頼されている
カメラマン。これまでの収録枚数は20万枚以上