コンセプトは、シンプル(Simple)、モダン(Modern)、タイムレス(Timeless)
2008年にスタートし、世界22カ国で展開する『カルバン・クライン ゴルフ』が8月下旬ついに日本に上陸、2014年春までに中国、香港、韓国、マカオ、その他のアジア諸国に拡大する展望だ。
文・写真:大山 郁夫

“MIRZAKHANIAN”(ミルザッカニアン)というブランドをご存知だろうか?
もしご存知の方はかなりの皮革製品通と言える。
これはアートディーラーとして20年以上にわたり、国際的に活躍してきた
Emil Mirzakhanian(エミール・ミルザッカニアン)によって、イタリア・
ミラノを本拠地として立ち上げられた、まさにプレミアムなクロコダイル
ブランドである。
このブランドを説明する前にデザイナーであるミルザッカニアンについて
少々触れておこう。
アルメニア系イタリア人として“水の都・ベニス”に生まれた彼は、学生時代
より織物、芸術、美術品に興味を持ち、自身で美術品の取引を始める。
1986年、イタリア・ミラノにアートギャラリー“Via Bagutta Gallery”を
構えるが、ここで、世界各国の多くのコレクターから高い評価を受け、
ミラノの主要アートギャラリーとして認知されることになる。
1996年、ミラノの目抜き通りであるモンテナポレオーネに同ギャラリー
を移転。世界的にも有名なデザイナー、資産家、キュレーターなどに多くの
クライアントを持ち、活動の範囲を広げるが、2001年、アートディーラー
からの突然の引退を決意すると同時に、タイ・バンコクに移住してしまう。
移住はバカンス中に出逢ったシャムワニの魅力に惹きつけられたのが理由だが、
この地でバッグ類をデザインするも真の美しさを持つまでに至らず、
試行錯誤を繰り返すことになる。
その後、従来にない独自の“皮なめし”技術を開発、2007年、自らの
プレミアムクロコダイルブランド“MIRZAKHANIAN”を誕生させた。


Garment 男女兼用の旅行バッグ Yerevan 丸めて収納できるほどやわらかい
SIZE:49(横)×40.5(厚み)㎝ ¥2,310,000(税込) SIZE:40(横)×32.5(縦)㎝ ¥1,260,000(税込)
Mugello (右下) Shoes¥472,000(税込)

Lyon お洒落なボストンバッグ
SIZE:47(横)×35(縦)×15.5(厚み)㎝
¥2,100,000(税込)
素材となるシャムワニはワニの中では小型の部類で、成長しても3メートル弱
が普通だという。したがって小型だけにその皮がやわらかいのかというと、
そこはやはりワニ皮だけに硬い。なめしても当初はワニ革の硬いというイメージ
からなかなか抜け出せなかったようだ。その後、試行錯誤を繰り返すこと
6年、世界最高のやわらかな“独自のなめし技術”を編み出すことに成功する。
現在では世界保護動物に指定されているシャムワニだが、ミルザッカニアンは
驚くことにバンコク郊外に約9万頭ものシャムワニをタイ政府の許可を
もとに養殖場を運営・管理しているという。その飼育方法がまた驚きだ。
ワニも人間同様成長にストレスが大敵なため、卵の時からストレスを掛ける
ことなく飼育すると、ワニ革製品に最適な成長をするのだという。
そして、ミルザッカニアンが作るクロコダイル製品の大きな特徴は、
何と言ってもそのやわらかさだ。従来にない他では真似の出来ない
“究極の薄さ”になめされたワニ革は、財布だけでなくボストンバッグで
さえ手で丸められるほどのやわらかさだ。


くにゅっと握れるやわらかさの札入れ 独自の“なめし”技術が究極のやわらかさを
Vagone 6B ¥189,000(税込) 現出する
写真奥は、折りたたみ財布の Vagone 8
¥157,000(税込)
さらにデザイン性にも頑なまでのこだわりを持つ。バッグ類はすべて1頭分
以上のクロコダイルレザーを使用。そのデザインは、左右対称になり、
これがワニ革の美しさとともに贅沢さを存分に醸し出している。
今回紹介するキャディバッグは何と4頭分のシャムワニを惜しみも無く
使っているというから、その値段が約400万円といわれても何故か
納得してしまう。
従来のクロコダイルの価値観を一変させた、しなやかな素材感と立体感の
ある美しいフォルムを実現した『MIRZAKHANIAN』。
真のラグジュアリーでエレガンスなこの上なくやわらかい上質な肌触りこそ、
手にした人にしか味わえない最高の贅沢品であり芸術品といえるかもしれない。
取材協力:ファーストラウンジ
東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st 2F
TEL 03(5468)1920
MIRZAKHANIANが東京・青山にオープン

2009年8月、ミルザッカニアンの商品を実際に見る
ことが出来るスペースが東京・青山にオープンした。
女性バッグから男性バッグ・ユニセックスに加え、
ウォレット、ベルトなど幅広いジャンルで楽しむことが
できるアートギャラリー的な感覚のスペースで、今回
紹介のキャディバッグも展示している。
なお、訪問は個人別になるため事前に電話予約が
必要。
予約専用ダイヤル
TEL.03-5600-3050 (土・日・祭日定休)
Date:2010.08.09 Category:スタイル