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LEGEND OF GOLFER   Gary Player

“南アの黒ヒョウ”ゲーリー・プレイヤーの本性

文:武藤 一彦
写真:ゲーリー小林

全身全霊で向き合うこだわり

真のチャンプ、プレイヤーここにあり

 
「アメリカのツアーには妻と6人の子供を連れて行った。空港からタクシー
4台。荷物が30個はあったからね。ホテルはスイートルームなど3部屋が
必要だった。ワンフロア全部の部屋を借り切ったこともあったよ。子どもと
一緒にいたかったからね、夏休みの頃は毎年そういう生活だった」

そんなにまでしてもやるゴルフ、だったのか。
答えは簡潔だった。

「ゴルフは自然との闘いといわれるが、その通りだと思う。2度と同じ
ライはない、同じ球を打てない、風も芝もバンカーショットも同じであって
同じではない。多くの人たちは人生と同じに例えるが、だからやりがいが
ある。ゴルフを始め、面白さに取りつかれてプロになった以上、精一杯
やろうと決めた」

 

ツアープロとして大事なことは何だろう。
「世界中で勝つことだ。コースと人間の闘いはプレーする前から始まる。
攻略法や戦略、作戦や読み、世界の隅々まで歩きまわり、知らないところで
勝つのが本当のチャンピオンだよ。ストレッチをし、ダンベルを上げるのは、
そのための努力であり生きがいになるし、ね」

好奇心、追求心かとも思ったが、どうも違うようだ。
生き方への頑固なまでのこだわり。プレイヤーを見ていると、ちょっと
違った芸術品を見るような感覚に襲われるのだった。 (To be continued)

◇武藤 一彦(むとう かずひこ) ゴルフジャーナリスト 評論家。
報知新聞社運動部、編集委員、専属評論家を経て現職。トーナメントの
テレビ解説、コラムなど幅広く活躍。日本プロゴルフ協会(JPGA)理事、
日本ゴルフトーナメント振興協会メディア委員会委員、世界ゴルフ殿堂
選考委員。1939年11月、東京生まれ。

◇小林 滋(こばやし しげる) ゲーリー小林の名で知られる日本を
代表するプロゴルフトーナメントカメラマン。日本国内はもとより世界4大
メジャーなど数多くのプロゴルフトーナメントを取材。国内外のトッププロ
とも親交が厚く、中でもタイガー・ウッズに最も信頼されているカメラマン。
これまでの収録枚数は20万枚以上。

Date:2010.08.23 Category:ゴルファー